神栖市の内科・循環器内科・小児科 すずきクリニック

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心房細動について

心房細動は、左心房の中から異常な電気信号が発生し、脈が異常に速くなる不整脈です。

高齢者に多く、高血圧症や弁膜症、虚血性心疾患、心不全のある方に多く発生します。

特に高血圧症の関与は大きく、長年血圧が高い方に発症しやすいことが分かっています。

疫学的には高齢化社会が進むにつれて罹患する人の数も増え、我が国でも患者さんの数が増えております。

心房細動による弊害

心房細動は大きく2つの弊害があります。

① 心不全

一つ目は心不全を引き起こすことです。

心拍数が異常に速くなり、左心室の働きが低下して血液循環が低下し、肺に水がたまってしまうことがあります。

② 血栓症

もう一つは血栓症です。

心房細動があると左心房は1分間に300回以上収縮します。

これはブルブル震えているのと同じになり、左心房の中の血液はよどみます。

よどんだ血液は隅の方で固まり、血栓となります。

これが脳の血管に詰まって脳梗塞を引き起こすことがあります。

実際に脳梗塞の2、3割は、心房細動が原因となっています。

治療について

治療は脈を抑える薬と、血液をさらさらにする薬を内服します。

心房細動が起きて7日以内に治まれば、発作性心房細動といいます。

この場合、カテーテルアブレーションという治療により心房細動が停止させることができます。

ただ成功率は現段階では7割程度です。

疑わしい症状があればまずは受診を

脈が急に速くなった、脈が抜ける感じがする、苦しくなる、胸の違和感があるなどの症状があれば、早めに受診しましょう。

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